99.9%は仮説
こんにちは、40代サラリーマンの”ひら”です。
僕が現職に転職し海外担当となり、空港で買った僕にとっての名書。
99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方
(光文社新書) 新書 – 2006/2/16 竹内 薫 (著)
科学の基本…
それは「世の中ぜんぶ仮説にすぎない」という内容。
その中でも事例紹介の1つで印象深いのはロボトミー手術について
エガス・モニス(António Caetano de Abreu Freire Egas Moniz, 1874年11月29日 – 1955年12月13日)は、ポルトガルの政治家、医者(神経科医)である。
ロボトミーという名前で良く知られる精神外科手術、前頭葉切断手術を精神疾患を根本的に治療する目的で考案した。これが功績として認められ、1949年にスイスの神経生理学者ヴァルター・ルドルフ・ヘスとともにノーベル生理学・医学賞を受賞した。受賞の理由は「ある種の精神病に対する前頭葉白質切截術の治療的価値に関する発見」である。
引用元:Wikiペディア
ロボトミー手術は戦時中に行われた脳手術でノーベル賞を受賞したのですが、
実際は廃人同様化してしまう副作用により、現在はロボトミー手術は行われていない。
つまり、当時は世の中でノーベル賞を受賞するほどのすばらしい手術であると認められる(新常識)が、
わずか数10年で非常識扱いとなった事例。
仮説を検証され常識となっても、新たな仮説により常識が崩れてしまう。
つまり、常識は仮説の集合体であるという事が、
ロボトミー手術の事例でよく理解できますね。
「どうして?」は尽きない…
こどもが「どうして?」って聞いてくること。
その疑問こそが素直な反応だと思います。
いつしか私達は、思いこみ、常識、前例、先入観、固定観念にとらわれているのかもしれません。
例えば、
・環境やさしいEV(電気自動車)
・CFRTPを自動車に採用することで、軽量化による燃費向上で環境に配慮。
これらはちょっと考えれば「あれ?」となります。
・EVの電気は火力発電による部分が大きい。
・CFRTPは加工時のエネルギーが大きい、リサイクルに不向きな素材。
本質的な環境配慮とは言えず、部分的にフォーカスしているだけです。
一昔前だと、「ニュースで言ってた」「新聞に書いてあった」事を
そのまま受けれいる傾向が強かったかと思いますが、
インターネットが普及したことにより、
ひとつの出来事に対して、様々な捉え方で、異なる見解の情報が入手できる様になりました。
2011フィギュア世界選手権でロシアが日本に東日本大震災に対してエールを送っていた。
2011年フィギュア世界選手権は、震災で東京大会が中止となり急遽ロシアで開催された。その際、ロシアが震災にあった日本に対…
この記事をご覧になったことありますか?
テレビ等では一切放送されていません。
どうして…?
都合が悪い人がいるからなんでしょうね…
個人情報は大切なもの?
あなたが様々な判断をしている前提や根拠になるものは何か?
その前提や根拠はどのようにして作り上げられたのか?
実はこの前提や根拠が「常識」と同様に思いこみだったりするのです。
あなたは個人情報をとられることに抵抗はありますか?
多くの人が抵抗あると応えると思います。
では、すぐにスマートフォンを持ち歩くのをやめたほうが良いと思います。
私達の個人情報は様々な形で吸い上げられてれています。
特にスマートフォンの普及によりその傾向は強まっています。
音声認識の精度が随分上がったと思いませんか?
それは音声検索による声の情報が吸い上げられ発声パターン等を蓄積していっているからです。
GPS機能にて知らないうちに自分の行動が吸い上げられています。
以下のグラフはLife Styleと言うアプリでGPSで行動を可視化すると言うものの。
僕のあるシンブルな1日の状態が勝手に集計されています。
1番わかりやすい例ではネットで買い物(閲覧)すると、
広告に興味関心のある内容が提示される事は多くの方が経験していると思います。
これらの例の様に、知らず知らずあなたの行動は吸い上げられています。
つまり、個人情報の在り方が変化していている事を意味しています。
なぜ個人情報を吸い上げるのか?
それは様々なニーズに応えるためにもデータが欲しいからです。
スマートウォッチ等はヘルスケア機能がついています。
心拍、血圧等、これらのデータはどんどん吸い上げられ、
今後の予防医学に活かされていきます。
ビジネスをする側があなたのニーズや健康等に対して
より的確な提案へと繋がる様に工夫する為に個人情報を欲しているのです。
つまり、
個人情報は大切なもの → 個人情報は有効活用してもらうもの
と考えることが出来ます。
個人情報は知られると悪用されるかもしれないとの思いこみは
実は様々な恩恵をもたらしてくれる可能性も封印してしまうかもしれません。
改めて、何を前提や根拠として判断しているのか?
その判断基準に疑問を持ってみることで、あなたの視界は大きく広げる可能性へと繋がっていきます。
価値の組み合わせ
例えばiPhoneからはじまったスマートフォン。
PDAと言う単語はご存知ですか?
スティーブ・ジョブズが20世紀からiPhoneの様な情報端末をずっとイメージして
リリースしてきたデバイスです。
当時で言うシャープのザウルスがPDAに当たります。
もちろん、この様なデバイス好き(アーリーアダプター)にしかアピール出来ませんでした。
プロダクトライフサイクルとPPMについて具体例を用いて解説、1. プロダクトライフサイクル(製品のライフサイクル) 導入…
では、なぜiPhoneは成功したのか?
いくつか理由はあります。
様々な技術が人々にストレスなく扱えるレベルに到達した。
例えば小型化に貢献する技術や静電容量式のタッチパネルを採用し直感的な操作を実現したことも大きい。
さらにはマーケティング視点では携帯電話が浸透した21世紀にスマートフォンをモバイルPCとしての位置づけでなく電話としてリリースした。
スティーブ・ジョブズは技術の進化を見続けていたのでしょうね。
この様にPDAはダメだ…と判断する基準を何処に設けるか?によって、
価値の組み合わせをで生まれたのがiPhoneです。
情報革命により人々のニーズは多様化しています。
提供する側も一筋縄ではいきません。
だからこそ、会社間のコラボレーションが求められる時代になるでしょう。
そして、この考え方は個人にまで落とし込まれます。
今後、あなた自身の強みはさらに求められる時代となります。
そのあなたが信じる強みも何を根拠としているのか?
改めて考えてみる必要があるかもしれません。
また、あなたには強みがないと判断しているのなら、その根拠はどこからですか?
改めてストレングスファインダー等で自身の強さを把握した上で、
あなたの強みが活きる背景を見つけ出せるはずです。
世の中でタブーとされている事
それはなぜタブーなのか?と考えてみるのもひとつではないでしょうか?
最後までお読み下さりありがとうございました。