前回、目標は「SMART+アルファ」で設定すると良い旨の記事を書きました。
しかし目標をクリアさせるのは本当に大変だと思う40代サラリーマンの”ひら”です。
目標をいかに達成させるか?
目標は「SMART+アルファ」で設定します。
その目標を管理し、結果に導くために「OKR」と「KPI」の2つの手法を用います。
OKRとは?
OKRとは、「Objectives and Key Results」
目的(O)の達成度合いを測定可能な結果指標(KR)で計測する手法です。
目標(Objective)を達成するために、カギとなる成果指標(Key Result)で管理する。
Googleが採用していることでも有名な目標管理手法です。
具体例で示したほうがわかりやすいと思うので下記を参照下さい。
目標(Objective) | 売上○○億円 |
成果指標(Key Result) | ○社以上での採用 |
○○技術の確立 | |
○○とのパートナーシップ形成 |
このように、目標に対して必要とされる成果をあげます。
「SMART+アルファ」は目標設定が分かりやすい手法なのですが、
どうしても大枠で描くことになりますので、
SMART+アルファで描いた目標をOKRに落とし込みます。
OKRは、組織が大きければ大きい程に生じる目標管理の難しさを
補うことができる特徴があります。
この様に、上位目標(会社目標)のOKRが部署単位、チーム単位、個人単位と落とし込みます。
これらは共有されているので、上位目標に向けて自身の活動の位置づけが可視化されているので、
「責任感」が得られますし、ミッションが明確なのでモチベーションが得やすいのです。
更にはOKRにはそれぞれのKey Resultにスコア(難易度)を設けます。
それにより、設定値が適正なのかの判断がしやすく、
場合によっては負荷が大きいチームへのヘルプが必要である等の判断がしやすくなります。
KPIとは?
KPIとは「Key Performance Indicator」の略です。
KPIを検索すると付随して、KGI、KSF、そしてOKRやSMART等のキーワードも目にすると思います。
それぞれに有効ではあるのですが、
これらの手法の中で得意不得意があるのですが、組み合わせで考えるのが良いです。
いずれの手法においても、OKRの様に各チームが上位目標に向けて、
ミッションを明確化するものはありません。
よってOKRは採用すべき目標管理手法なのですが、
さらに、KPIも採用した方が良い理由があります。
KPIは目標に対し、それを達成するための過程を計測する、プロセス管理手法です。
もちろん解釈次第ではOKRのKey resultと同じ項目を並べる事と同意にもとれます。
それではKPIの手法を取り入れる理由がないですよね。
例えば先程のOKRの例から「3社以上での採用」
これを実行するために求められるプロセスは何か?を考えます。
顧客に訪問
プレゼンをする
評価をしてもらう
価格交渉をする
様々なプロセスが生じます。
これらを訪問件数、評価件数等の指標で管理します。
ただし、目標とそれらのプロセスの因果関係の有無はどのように判断すればいいのでしょうか?
WBSよりKPIの項目を抽出する。
WBSとは、「Work Breakdown Structure」の略です。
プロジェクト等で必要とされる作業を分解して構造図にする。
先程の例で「3社以上での採用」で必要とされるプロセスをすべて抽出します。
つまり、
新規顧客ののコンタクト〜採用迄の一連のプロセスを可視化します。
これらのプロセスの抽出方法は、実績をあげている社員何人かでブレインストーミングしてもいいでしょう。
ブレインストーミングの手法としてはマインドマップが有効です。
そこから採用に至るために必須と考えられるプロセスをピックアップします。
するとそのプロセスに共通項がみつかります。
例えば
新規アプローチ社数10社以上/月
新規アプローチ社へのプレゼン2社以上/月
訪問件数1回以上/週
これらを目標達成のために必要とされるプロセスとして因果関係があるとし、KPIとします。
つまり、
KPIはOKRのKey Resultを達成させる指標として扱います。
実はこの設定したKPIは成功事例から設定しているので、訪問回数で管理するの?
と思われるかもしれませんが、実績者達が必要に応じて訪問した結果ではあるので、
目標達成に向けての型作りでもあるのです。
目標設定〜管理手法の最強の組合せ
様々な目標設定方法や目標管理方法がありますが、
最も着手しやすくブレずに管理もしやすく、効果に繋げやすい組み合わせが以下になります。
① 大枠の目標設定 : G+SMART
② 目標設定及び管理 : OKR
③ プロセス管理 : KPI
※プロセス分解 : WBS
是非チャレンジしてみてください。
最後までお読み下さりありがとうございました。