今回は、プレゼンテーションの内容の組み立て方のテクニックについて2回目です。
前回の記事にてプレゼンテーションの難易度が環境によって決まり
そして、どの様なプレゼンテーションの内容を設定すべきか?を書きました。
できれば前回の記事からお読み頂いたほうが理解しやすいかと思います。
聴衆を聞く姿勢に導き「伝わる」を意識する。
「聴衆とあなたのテーマの共通項を(共通する切り口)を見出す」ことが重要です。
よって、共通する話題や課題の内容設定にします。
その際に小さなテクニックとしては、
共通する内容を、他のプレゼンテーターの話を引用して下さい。
それも、最初の段階で引用出来ると、
「〇〇さんの内容に関することか?」と聞く姿勢に持っていくことができます。
その際、共通項をあまり見いだせないのでしたら、
ディメンジョンをどんどん上位へ押し上げて共通項をみいだしてください。
結果、
自社の商品やサービスについてのプレゼンテーションに費やす時間は少しになっても構いません。
それでは、目的を達成できない?
そもそも、聴衆の興味関心が低く、知識差があなたとの間に生まれてしまっているケースにおいて、
伝えたいことはほとんど「伝わらない」
と思ってもらっていいと思います。
なので、どうすれば「伝わるか?」を考えなければなりません。
その様な状況下で「伝わる」内容はいくつもあるわけがなく、
「1つ」だけでも伝われば成功と思って下さい。
「1つ」の事を伝えるために全力を注ぎます。
確実に「伝わる」状態にする方法
あなたは、完全アウェイの中で大人数を前にプレゼンをします。
「1つ」だけ自社の商品やサービスについて伝えるためには何を伝えますか?
「必ず知ってもらいたい特徴やスペックを伝える。」
これは間違いではないのですが、目的を達成させることは難しいです。
プレゼンテーションをする「目的」は自社の商品やサービスを検討・購入してもらうためですよね。
つまり、
聴衆に何かしらのアクションをしてもらいたい
これがプレゼンテーションにおいて成功といえます。
どのように伝えれば、アクションしてくれるのでしょうか?
例えば一昔のスマートフォンのCMを思い出して下さい。
日本メーカーのスマートフォンは特徴やスペックを全面に出していました。
しかし、AppleはiPhoneを使用している様子のみ。一切スペックをうたわない内容でした。
これが意味していることはなんだと思いますか?
スペックをうたう=興味ある人へのPRになります。
「液晶解像度○○ppi、カメラ○○万画素」
興味ない人から言わせれば、「なんかすごいんだね」で終わりです。
しかし、使用している様子を映し出す…例えば
手元で、TV電話しているシーンや写真を撮る様子、映画を見ている様子。
スマートフォンに興味ない人にも、
「これ○○な時に便利かも?」と
視聴者が使用しているところをイメージさせる事ができるのです。
他に車のCMを例とすると、
車を全面に出すというよりは、上の写真の様に、旅に出て車の中でパートナーと寝転んでいるシーン等、
人物を添えた何かしらのアクティビティの様子が映しだされています。
これもスマートフォンの例と同じで、ターゲットとする人達のアクティビティとシンクロさせて
この車で○○する所をイメージさせるのです。
人はイメージ出来ない事には関心を示しません。
つまり、イメージさせてこそアクションに繋がるのです。
よって、特徴やスペックを伝えるにも、イメージ化しなければなりません。
相手の関心に沿ったイメージで「伝わる」
前回の例、環境問題の取り組み事例で考えてみるならば
代替エネルギーに関心のある聴衆が多いとした際に、
なぜ代替エネルギーに関心があるのか?と考えます。
・使用電気量が多く環境配慮の社会的責務 → 省エネルギーでも担える
・太陽光発電では電力供給量課題がある → 省エネルギーに貢献する技術が活きる
・エネルギーロスが否めない発電 → 自社の低抵抗材材料を使うことでロス削減
↓
結果、当社技術を採用すれば代替エネルギーの○%発電量と同等の価値があります。
この様に、省エネルギーに貢献する技術での特徴やスペックをPRしたいところであっても、
聴衆が関心があるテーマに置き換えます。
例えば風力発電であったとした場合
発電量でのイメージを促しても良いですし、下記の様な単位でも良いです。
・風車5基で6基分相当の発電量を確保できるため設備投資金額を抑えらる価値があります。
・当社技術を採用することで、風車1基につき200世帯分相当の発電量の価値があります。
この様に、聴衆が伝わりやすいイメージに置き換えて説明します。
これにより、「話を聞いてみよう!」と促すことが重要です。
聴衆が関心のあるテーマとの共通項を見出し、イメージしやすい表現に置き換える。
特徴やスペックを伝えることよりも「伝わる」気がしませんか?
今回は2回に渡ってのアウェイ環境での難易度の高いプレゼンテーションの内容設定方法についてでした。
過去にプレゼンテーションをする上で意識すべき大切なことについて
記事を書きましたのでこちらも参照ください。
最後までお読みくださりがりがとうございました。