僕が人前でプレゼンテーションをするようになり、回数を重ねていくにつれ
たった1つの大切なことを学びました。
今回はプレゼンテーターとしてデビューした背景からの体験談を書きたいと思います。
40代サラリーマンの”ひら”です。
プレゼンテーターとしてデビュー
今から約7年前、僕にセミナー講演のオファーがあり、
あまり受けたくなかったのですが、経験の為と思い、
プレゼンテーターとしてデビューしました。
そのきっかけをくれたH氏はすでにプレゼンテーターとしてベテランで、
とても慣れたもので安定感、引き込み抜群でした。
それからは月1回のペースでセミナー講演のオファーを受けるようになる中で、
H氏のレベルへ追いつきたいと思うも、
プレゼンテーションはある程度、場数も大切だと思います。
緊張、時間配分等…
場数による経験値はどうやっても埋められない。
いつしか、H氏が驚くプレゼンをしたい!との思いが強くなりました。
そして、次第にプレゼンテーションの内容が、
自社の商品に関わる市場や技術についてだけでなく、
僕個人的な未来予想も付与するようになりました。
H氏は僕のプレゼンテーションの内容に大爆笑し、
H氏が日経○○の編集長を紹介してくださり、インタビューを受け、
日経○○の運営するWEBサービスにインタビュー記事が掲載されました。
そして…
日経主催の展示会における
オープンセミナーでプレゼンテーションをすることになりました。
プレゼンテーションの勉強
オープンセミナーは、技術セミナーとは異なり、
不特定多数に対してのプレゼンテーション。
そんな中、プレゼンテーションの勉強をしなければ…と思う中、
タイミングよく、ガー・レイノルズ氏のセミナー講演があると
当時の上司が僕に伝えてくれ、セミナーを受講しました。
その後、書籍も購入。
書籍に付属するDVDは家の中でスタンディングオベーションものでした。笑
プレゼンに全く無縁の妻も80分飽きずに観て「すごい!」と言ってました。
※この動画でガー・レイノルズ氏のプレゼンがどういうものか?を少し観れます。
様々なテクニックを学び、素直にプレゼンテーションに反映させていきました。
そして、ガー・レイノルズ氏から学んだ1番の事。
テクニックも大事だが、最終的には伝えたいという情熱こそが大切。
セミナーの中で、
「他人が作った資料でプレゼンするなら、自分で作り直さなければ情熱はこめられない」
ともおっしゃってました。
ちなみに、僕がガー・レイノルズ氏に質問した内容は…
「1時間以上ものプレゼンでPCも見ず原稿も持たずにプレゼンすると、ふと伝えるべきことをもらしてしまう事もあると思いますが、その対策はありますか?」
回答は「何度も練習して覚えきるしかない」との事でした。
(しょぼい質問してすみません…)
このセミナー講演での影響から、プレゼンテーションの内容を大幅に見直し、
持ち時間45分のプレゼンに対して、パワーポイントは50ページ弱。
文字は極力使わない…そうスティーブ・ジョブズばりのプレゼンに変更。
そして、情熱をこめたプレゼンの内容は
45分の内、自社製品に関わる技術や市場の話はたったの15分。
残り30分は勝手な僕の未来予測。笑
もちろん、このプレゼン内容を見た取締役は面食らい状態です。笑
「これ、会社名でなく個人名でやれば?」
たしかに、普通の企業だとなかなか承認し辛いコンテンツだったと思います。
アウェイ環境で集客の為に仕掛けたこと。
僕の勤める会社はニッチな製品を扱うだけに、会社名も知らない人が大多数。
そんな中でのプレゼンテーションをしても、
席が全然埋まらないなんてこともありうる…
なので、僕が意識したのはキャッチーなプレゼンのタイトル。
自社の材料に関わる記載をしても、認知している人の方が少ない。
タイトルに材料に関わる技術名等を記載しても関心のない人にはスルーされて終わり。
ならば、もっと興味を持ってもらえる様、ディメンジョンをを大きくしよう!と。
ディメンジョンについては下記記事を参照ください。
「材料」 →「 関わる製品」 →「 その製品の未来」に発展!
そしてつけたタイトルが
「エキサイティングデバイス~○○に次ぐデバイスは何か!?」
一材料メーカーが語るには大きすぎるテーマ。笑
スティーブ·ジョブズが好きな言葉「エキサイティング」を
そのままお借りして、命名しました。
結果的には、
プレゼンテーションの当日、日経○○のWEBのトップページの最上段に、
僕の顔写真付きでプレゼンテーションについてのバナーがデカデカと!
かなりの立ち見客もでる集客でした。
編集長もタイトルを全面にだしてくださったのもあり、
結果、どちらが集客に繋がったのかはわかりませんが、
相乗効果だと僕は思うことにしてます。
プレゼンテーションで最も大切なこと。
僕がこの貴重な経験を経て学んだこと。
情熱をもって、発信することの大切さ。
ガー・レイノルズ氏から学んだことを、実感しました。
30分間僕の勝手な未来予想を語ってるのですから、想いは強くなって当然ですよね!笑
想いを伝える上で、
文字だらけのスライドは邪魔になる等のテクニックはもちろんありますが、
詳細は、「ガー・レイノルズ シンプルプレゼン」を購入して
DVDを観てビシビシ感じて頂くのが1番だと思います。
ひとつ、プレゼンテーションは情熱なんだ!と感じた動画を紹介します。
北海道にある従業員18名の植松電機。
中小企業でありながら、ロケットや人工衛星を作っています。
その代表取締役社長の植松努氏のTEDでスピーチ。
そのプレゼン資料は決しておしゃれなものではなく、語りも穏やかに話します。
しかし、「情熱」が伝わってくるのです!是非ご覧ください。
結果、ブランディングへ
普通の企業だとなかなか承認し辛い僕の勝手な未来予想コンテンツ。
実は、僕はこのコンテンツは実行すべきと思う自信がありました。
それは、
自社のブランディングに繋がるから。
プレゼン後の反響から、
通常ならコンタクトしてこない会社からの打ち合わせ要請や、他雑誌からの論文掲載要請等。
「おもしろい会社(人)」と思ってもらえる事で、関心のなかった会社(人)を動かせたのです。
常識的なプレゼンも良いのですが、
多少非常識でも、より多くの人に聞いてもらう機会を作り、
アクションしてもらいたいですよね!
今回は僕の体験談を軸とした記事でした。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。