目標はSMART+アルファで設定する。

目標を設定するも、結果が達成なのか未達成なのか曖昧になる事があります。
この状態は目標設定が曖昧なためです。
こんにちは40代サラリーマンの”ひら”です。

定量的、定性的

 

定量的、定性的であるか?の違いは
量(数値)で表すことが出来ているか?の違いです。

例えば親子の会話で、定性的な表現ですと、

「サッカーの試合で活躍したら、ご飯食べに行こう!」

試合終了後
「僕、活躍したよ!チームも勝てたし!」と子供に言われたら
あなたは「どんな活躍できた?」と聞き返すのではないでしょうか?

子供が活躍したと思う結果があなたの期待と異なる可能性がある為、
何をもって子供が活躍できたんだ?どう判断すればいいのかわからなくなります。

しかも、いつの試合とも言ってないので、今回、子供が活躍できないと判断しても
さらに次の試合後に「活躍したよ!」と言われてしまう可能性もあります。

 

次は定量的な表現ですと

「次のサッカーの試合で1点とればご飯食べに行こう!」

「1点をとる」と数値で示した事で、
あなたと子供の「活躍」レベルが具体化されたことにより判断が容易になります。
「次の試合」と時期も区切っています。

 

上記の例からも、ビジネスにおいては、目標設定が
定性的だと、目標が検証しづらいため、出来るだけ定量的な目標設定にしなければなりません。

 

 

定量的な目標にこだわりすぎる危険性

 

あなたは下記の様な目標を良しと判断しますか?

「○○製品における課題抽出1件」
「開発テーマ2件着手」

 

これらの内容は定量的のようで実は判断に困る内容となります。

1件抽出できたけれど、だから?
開発テーマを着手したけど、期待より低い内容だったり・・・

 

定量化にこだわってしまうと、
回数や件数等により内容や効果が薄くなる懸念があります。

 

よって、定性的な目標も大切になります。
その際に、スケジュールと状態が明確になるように目標設定すればいいのです。

 

「今期中に課題を抽出し顧客と討議し翌期に向けたディスカッションができている」
「今期末、○○に貢献する開発案(スケジュール、予算含)を社内承認を得て着手している状態」

 

これらの例からも、期末で完結させるテーマというよりは
先を見据えたテーマである感じがしませんか?

あえて、そうしたのですが、ここが定量的にこだわると描きづらいことを例として示しました。
しかし、実際に検証時にこの例も目標設定だと曖昧さがまだまだ感じてしまうのです。

先程の例と同様に、
課題がそもそも小さかったり、承認されたけど、貢献レベルが想定より小さい等。

 

「SMART」を用いた目標設定

 

目標設定をする上でおさえておきたいポイントがあります。

「SMART」の考え方です。

Specific・・・具体的であるか? 誰が見ても同じ意味に取れる目標か?

Measurable・・・測定可能であるか?目標が検証(測定)可能か?

Agreed upon・・・関係者含めて合意が得られるか?

Realistic・・・実現可能な目標設定か?

Time-related・・・目標に期限を設けているか?

 

この内容に基づく事で目標設定の曖昧性が具体化しやすくなります。
SMARTに基づいた例をあげてみます。

 

成功因子 目 標
Specific
明確性
新規開発品の市場ポテンシャルは○○億円。日本企業と共同開発を経て課題抽出し採用させた後に海外展開し2020年売上○○億円とする。
Measurable
計量性
2018年 日本企業1社以上実績化。2019年 海外企業1社以上実績化+横展開。提案社数○社以上。2020年 5社以上の実績化
Agreed upon
合意
開発は新規開発品の開発及び顧客の技術課題を担う。営業は技術課題における○○も担いパートナー企業を獲得する。競合の追従を阻止する手段として知財の協力。新規材の為、事前に環境の協力。
Realistic
実現可能性
現状7社との取組。全てが採用する技術ではない。○○市場をターゲットとすることで○社が対象となる。○○市場規模及び○○を採用するモデルの加速化により○○億円は実績化可能である。
Time-related
期限設定
現在、評価中の顧客4社より実績化を考慮した場合11月には最終評価にて採用されなければならない。よって、トライアンドエラーは9月迄。海外企業は○○課題もあり年内クリア必須。

 

 

例をご覧になってお気づきになられたかもしれませんが、
短期ではなく中期目標~短期目標までが盛り込まれています。

SMARTはゴールから逆算した形で目標設定したほうが良い。

なぜなら、中長期目標が短期的に描かれることで、
「SMART」の「T」があまり意味しない。また、何故この目標設定なのか?を合意しづらくなります。

さらには、

目標だけでなく目的を設けることで取り組みがブレにくい状態を作ったほうが良い。

Goal…何のために目標を設定するのか?

 

先程の例に目的を付与します。

Goal
目的
新規開発品を今後のモノづくりのスタンダードにする。

 

いかがでしょうか?
目的を授けたほうがブレにくくなるのがお分かりになるかと思います。
例えば、厳しい直面にぶつかった時、目標を変えることはいたしかたないにしても、
目的がないと、関係者のベクトルはズレてしまうかもしれません。

 

是非あなたも「G+SMART」でご自身の目標の見なおしされてみてはいかがでしょうか?
もし曖昧な点に気付いた時、部下をお持ちでしたら、部下の目標も曖昧になっています。

 

僕が作成したPDFファイルをご用意しましたので、
ご自由にお使いください。


ダウンロード【 目標設定シート「G+SMART 】

 

目標管理手法については下記記事を参照ください。

 

a5log

目標を管理する上で2つの手法「OKR」と「KPI」を組合せる事が最強です。それぞれの得手不得手を補いあい、さらにはKPI…

 

目標を達成することは大変なことでもあります。
そして達成するための方法も知っている、知らないとでは違います。

過去に何度か触れていますが、
原田隆史さんのセミナー動画と本に触れてみることを強くオススメします。


達成する人の法則 原田隆史氏著

※本及びタイトルをクリックすることで購入ページにいけます。
原田隆史さんの本はたくさんリリースされてますが、

 

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目次 1 久しぶりの自己啓発本を手に取る。2 動画を見た後に本で復習。3 原田メソッドに触れる。 久しぶりの自己啓発本を…

 

最後までお読み下さりありがとうございました。

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